SRAM eTapバッテリーの爪が折れるという報告を以前から多くのeTapユーザーが挙げています。
SRAMの公式Twitterアカウント (@SRAMroad) が、爪が折れる意外な理由とその対策をつぶやいています。
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バッテリーの爪とは何か?折れるとどうなるのか?
eTapバッテリーには一般に爪と呼ばれる突起があります。これをディレイラーにひっかける形で装着します。
ところがこの爪が容易に折れるという報告が多数挙がっています。
@SRAMroad eTap battery’s hook tab broke off. It holds the charge but it not sitting in the derailleur right. Can you anything about it? pic.twitter.com/JVdfq4DDCm
— Naked Facade (@naked_facade) September 3, 2021
私の周囲でもこの報告は何年も前から見聞きします。海外遠征に行って出走直前に折れたという話もありました。
ヘビーに使うユーザーでも起きる人とそうでない人がいます。
私の知る限り、SRAM eTapで一番のダメなポイントとみなされています。荒く扱った記憶もないのになぜ突如折れるのか?ということがたびたび話題になっていました。
SRAMが伝えた、爪が折れる意外な理由
Twitter上での爪が折れたという報告に対して、SRAMの公式アカウント (@SRAMroad) が返信しています。
That’s no good! Please have your local SRAM dealer warranty the battery. Certain cleaners and degreasers were discovered to be the culprit in weakening the casing. We’ve since strengthened it, so you shouldn’t experience that again with a warranty replacement.
— SRAM Road (@SRAMroad) September 3, 2021
このSRAMの返信は以下の主旨です。
- バッテリーの保証を受けてください。
- クリーナーやディグリーサーが外装を弱くする原因である。
- 強化されたので保証交換品ではそのようなことは再発しません。
実は3番目の、こっそりと爪折れの対策品が出ているのでは?ということがこれまで気になっており、情報を探していました。なぜなら、ポピュラーな不具合報告に対してメーカーがずっと放置することは考えられないからです。それにしても原因がクリーナーやディグリーサーにあるということはこれまで考えてもみなかった原因でした。
では、この爪折れの対策品がいつから出ていたか、ということですが、以下のSRAMroadアカウントの書き込みを読むと、2019年からのようです。
We’re aware of the issue, which was generally tied to the type of degreaser/cleaner used. That’s why we recommend removing batteries for cleaning & never using anything harsher than soap. Degreasers weaken plastic. We introduced a stronger battery casing material in early 2019.
— SRAM Road (@SRAMroad) May 19, 2021
私がSRAM RED eTap AXS付きの完成車を購入したのは2019年秋ですので、これまで爪が折れていないのは対策後の品だからかもしれません。
爪が折れるのを防ぐには?
爪が折れるのを防ぐには、クリーナーやディグリーサーを使って自転車の洗浄(おそらく、特にチェーン周り)を行う際にはバッテリーを外すようにする必要があります。
また、eTapバッテリーは、シンプルには2019年以降の対策品を購入すればよいということになります。
この対策品については型番が違うのか?といった情報は得ておらず、引き続き調べたいと思います。
また、現在の自転車部品の供給不足下において、オークション等でバッテリーを中古品で購入する人もいると思いますが、購入時期が古い品は対策前の品である可能性があるため注意が必要です。加えて、念のために予備バッテリーをサイクリング時に携行することをお勧めします。
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